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2021年6月3日  |  Column

バズワード 「DX」 の嘘

Number51でCTOをしている伊藤です。

最近、巷で流行っているDX(Digital Transformation)について少し思うところがあるので本ブログに寄稿しようかと思います。

 

まず、これを読んでいる皆さんはDXと聞くと、どのようなことをイメージするでしょうか?

「企業の書類データをクラウドへ移行する」「タイムカードを廃止して勤怠管理をデジタル化」

「施工管理のアプリ化」などなどが聞いたりしますかね。

その辺りのものは全てDXではありません。

 

DXしましょう!のカラクリ

昨今、ニュースやセミナーでよく聞くDX!DX!は本当にDXなんでしょうか?

私は、その大半が単なるIT導入/IT化であると思っています。

DXとは単なるIT化と同義ではありません。

では、”なぜ単なるIT化”をしきりにDXと煽り立てるのでしょうか。

 

答えは簡単です。売りやすいからです。

自社のサービスやパッケージを導入してもらうのに「システムを構築しましょう!」や「業務効率化しましょう!」というよりも「御社もDXしましょう!」の方が何か最近っぽいですよね。

それに、IT化していない企業の意思決定者はDXどころかIT化するメリットすら理解していない可能性があります。

 

奇しくも意思決定を行える皆さんの情報感度は凄く高いんです。

なので、DXというバズワードに飛びついてしまうんですね。わかります。

 

余談ですが、昔「ユビキタス」とか「Web2.0」とか「ビッグデータ」とかBuzzワードが生まれては消えたなと

これを書きながら思い返しています。

 

 

じゃ、DXって何なんだろう?

DXというのは「IT化を突き詰めた先にあるもの」だと思っています。

なので、大前提としてアナログなものはデジタル化されているし、デジタル化されているものは既に洗練されているレベルにあるものだと思っています。

そのため、限りなくオンラインとオフラインの境目がなくなってくるのではないかと考えています。

 

数年前に「O2O(Online to Offline)」というのが流行った様な気がしますが

これは、「オンラインからオフラインへ」という片方向でした。

例えば、Webにカタログを載せておき、実店舗へ足を運んでもらうようなイメージですね。

DXでは、O2Oのように片方向のサービスではなく、双方向のサービスだと思っています。

 

DXに興味を持った際に読んだ”アフターデジタル“には以下のように書いてありました。

 

「コンビニでもスーパーでもネットショップでも同じ体験で商品を購入することができる。OMO (Online merges Offline)」

 

オンラインでもオフラインでもシームレスに同じ体験ができるのは非常に大事なことです。

オンラインとオフラインの境目が限りなく無くなっています。

あまりにも自然すぎて何が起きているのか、裏の技術がどれほど大変か分からなくなるレベルで…

 

私はエンジニアなので「裏の技術がどれほど大変か分からない」と言うのは凄い褒め言葉だと思っています。

たまにありますよね、「ここ俺たち頑張りました!」感のあるサイトやサービス(笑)

 

では、具体的にどのようなことがDXとなるのでしょうか。

いい例がZunnyにありました。

(解説はアフターデジタルの著者でお馴染みの尾原和啓さんです。)

 

企業の「DX」ってどんなもの?

 

中国の平安保険が開発したグッドドクターサービスです。

ユーザは健康になるし、お医者さんは患者さんデータが蓄積するし、保険会社は解約率下げられるし

三方良しですね。(ちがうか…)

 

ここまで書いたように、DXというのはアナログからデジタルにしただけではありませんし、単なるITサービスの導入でもありません。

我々もDXを正しく理解し、より良いサービスが生みだして日本のイノベーションにつながるといいなと思う今日この頃です。

 

最後に

昨今、世の中にはオンラインでもオフラインでも供給過多と言われるほどサービスが無数に存在しています。

DXによって、その点が線となり我々の暮らしがより良いものになればいいなと思っています。

また、ここに書いた内容は私自信の解釈です。そのため、異論は大いに認めます!